6時30分起床。夜は必ず雨が降るみたいだが、目が覚めるとやっぱり雨はやんでいた。
昨日通り過ぎた千畳敷へ。天気がすっきりしないせいもあるのかもしれないが感動は薄い。千畳敷なら和歌山県の方が勝ちかな。
そのまま鯵ヶ沢付近まで戻り内陸に入って行く。途中大きなかかしを発見。ここはかかしの里として売り出しているみたい。道沿いにかかしが勢ぞろいしている様が面白かったので車を停めてパチリ。
今日の一番の目的は世界遺産である白神山地の自然を感じて歩いてみること。細くなってくる道を進むとミニ白神遊歩道の標識を発見。事前にこの遊歩道があることは知っていたが、「ミニ」というのがあからさまにお手軽な雰囲気をかもし出しているのでパス。さらに奥にある暗門の滝歩道を目指す。
さらに細くなり木々に覆われた道を進んで暗門の滝の入り口に8時40分到着。これまでの道からは考えられないほど開けた場所で非常に観光地化が進んでいる様子。
靴紐を締めなおして気合を入れていざ遊歩道へ。歩いている人はかなり少ない。暗門の滝歩道入り口の横にはブナ林の散策道の入り口もある。3つの滝を見ることができる暗門の滝へ迷わず進む。
初めは右手に川が流れている横の平坦な道を歩いて行く。もしかしてこのままダラダラと歩いて終わってしまうのではないかと不安になりながら歩く。
しばらく歩くと第一の滝発見。近づくとしぶきがあがって結構濡れるほどの水量と高さはあるが、世界遺産で人工の滝?とりあえず写真を撮って先へ。
暗門の滝まで1キロの標識を通り過ぎるとブナ林散策道と合流する。その先からは手作り感のある橋も出てきてだんだんいい感じの道になってくる。
さらに進むと道は上りに・・・足取りにも力が入る。魹ヶ崎と比べても変化があるので歩いていても飽きない。
岩の間を抜けると次の滝発見。さっきと違って見事に自然の滝。こちらも高さがあって迫力は十分。滝のすごさに感動して見上げていると滝の落ち口の辺りに人影が見える。どうやらまだ先があるのかな?そういえば最初の滝から数えてみてもまだ2つ目で3つ見てない。やっぱり最初に見た滝は3つのうちには入ってないらしい。
ここが最後と言われても満足して帰っただろうが、先があるなら見なければなるまい。急な階段を上ってさらに先へ。上りきったところでロングスカートのおばちゃん二人組みとすれ違った。その格好でこの道を歩くとはある意味気合が入っていると言えるかも。第二の滝へは10分程度。
後で知ったが後になるにつれ滝の落差は大きくなっているそうな。また滝の横の急な階段を上る。上るとちょっとした洞窟があり、そこを抜けてもうなんだか良く分からない道を進んでようやく第三の滝が登場。
第三の滝は落差42m。しぶきが凄くてあまり近寄ることはできず、すぐにずぶ濡れ。奥までたどり着いた感動をじっくり味わう間も無く、とりあえず写真を撮って退散。ここまでで1時間ちょっとかかった。
往路はほとんどすれ違う人もいなかったが、復路になって急に人が増える。もう見るものは見たのでさっさと戻りたいのだが、道が狭いので離合が難しく団体さんもおられるようでなかなか先に進めない。そんな中を早足で歩いて1時間かけて無事車まで帰還。本当に今回はよく歩く。
ここには温泉もあるのでもちろん入る。500円。朝早く歩き始めたのが良かったみたいで滝はゆっくり見ることができたし、温泉も数人入っているだけ。帰りにすれ違った人たちが帰ってくるにはまだ時間もあるのでしばしゆっくり。
リフレッシュして気持ちも新たに次は八甲田山にある国の天然記念物田代平湿原へ向かう。弘前市を抜け上りに入ったところで城ヶ倉大橋を渡る。橋の両端には駐車場が設けられていて徒歩でも渡ることができる。天気もいい感じに回復してきたのでちょっと歩いてみる。
八甲田山が見えてきたところから急激に天気が悪化。さっきの晴れ間はどこへやらで雲行きが怪しくなってくる。田代平湿原到着は14時。ここは歩きで40分かけて散策。
ここからは南東に下り奥入瀬渓流へ。前回は渋滞で歩く気にもなれなかったが、今回は雨模様で車も少なめだったので石ヶ戸休憩所に車を停め、15時30分頃から少し歩いてみる。ここのハイライトは阿修羅の流れだそうなので傘をさしてそちら方面に歩いてみる。雨のせいで水量が多いのか結構な迫力がある。
じっくり歩いてみたい気もあるがまともに歩くと3時間くらいはかかるらしい。さすがにそこまでの気力は残ってない。下ってそのまま十和田湖へ。十和田湖の展望で有名な瞰湖台に着いたのは16時40分。やはりというか霧で全く展望は望めず。
次の目標は距離が離れた八幡平の南東にある岩手山焼走りというところ。まともに下道を走っていては日が暮れてしまうのは間違いないので高速道路を利用することにする。十和田ICから高速道路に乗り、西根ICまで。焼走りに到着したのは18時30分。1719年に噴火した際の溶岩が長さ3km、幅1.5kmに渡り残っている場所で国の天然記念物に指定されている。日が落ちかけてはっきりとは見えにくいが一面溶岩で覆われていて不思議な雰囲気が漂う。
これでほぼ今回の東北での観光は回りきったのでじっくり歩いてみる。その後は近くにある温泉へ。500円。20時頃までゆっくり休みながら、そのまま帰途に着くか、一晩おいてもう一日観光にあてるかを考える。最初に逃した宮城県の松島を見てから帰るのもありかも・・・と心がかなりゆらいだが仕事もあるので早めに帰途に着くことに決定。家までのルートをナビで設定すると残りの距離1,000kmちょうど!ナビで4桁の数字は初めて見た。
こんな数字に怖気づいてはいけない。西根ICから高速道路に乗り、SAやPAで仮眠もとりながら翌午前11時になんとか帰宅。疲れた~
ゆっくり寝ようとした11時46分頃。宮城県で震度6弱の速報があり、びっくり。もしかしたら地震に遭遇してたかも。直接の被害は無くとも高速道路の通行止めには確実に巻き込まれていたでしょう。
本日の走行距離 1325km
全走行距離 3286.4km