四国八十八ヶ所巡拝の旅3日目

6時半雨が降る中起床。
今日最初は三十三番札所雪蹊寺。住宅街の中にあるところ。雨がきつくてなかなか車から降りるのに勇気がいる。

次の三十四番札所種間寺に着いたころは雨は小降り。

三十五番札所清瀧寺はまた極細道を車で上る。ずんぶん細道には慣れてきたつもりだったが、もう崖から落ちてしまうんじゃないかと思いながらも上りつめるとお寺ではなく、どこかの民家の庭に到着。バックして戻ろうかとも思ったがまた戻るのも嫌なので、とりあえず車を降りて道を戻ってみるとお寺発見。どうやらお寺の家の庭に入ってしまったみたい。

三十六番札所青龍寺は本堂までは170段の階段を上る必要があるが、階段を上る前に納経所があるのでそちらでご朱印をいただく。ここで8時50分。

三十六番からはまた距離が離れたポイントが続く。50km走って途中左車線と右車線の真ん中に小さな神社が現れる。そんな変わった風景を過ぎて三十七番札所岩本寺へ。ここの本堂の天井絵は見所だが、あまりお寺に関係ないような絵まであったりする。10時半。

三十八番札所金剛福寺は足摺岬にあり、90km以上走る。雨は止むどころかむちゃくちゃ激しく降るので前が見えず、だいたいの感で走る。
到着するとこんな天気にも関わらず車が多く、停めるのに一苦労。しかも降りると風もきつく、すぐにズボンと靴はびちょびちょ。

以前来たときは灯台が非常にきれいに見えて感動したことが印象に残っていたので、雨風きつい中を灯台が見えるところまで歩く。2～300mくらいで灯台が見えたが、以前の印象と全然違う。別のポイントに移動すれば見え方は変わることは予想できたが、それほどの展望は期待できないと思ったので次へ。

三十九番札所延光寺までは70km。相変わらず雨はきつい。この札所で高知県は終了。14時半。

四十番札所観自在寺は30km先。この辺りでようやく雨は落ち着き始める。15時20分。

四十一番札所龍光寺まではまたさらに50km。札所手前の道は民家の間をすり抜けるような感じで車をゆっくり走らせるが、あまりに道が狭いので路肩のコンクリートに乗り上げてしまう。ゴツンと鈍い音がしたが、乗り上げただけなので気にせず進む。少し坂を上ると駐車場。ご朱印をもらったところで17時。

17時を過ぎると焦っても仕方がないので、車に戻って温泉の場所と寝所をどこにするか吟味。シートを倒して考えていたが、隣の車からガチャガチャと物音とともにブツブツと独り言(?)が聞こえて来る。ユートピア宇和という温泉があるのでそちらを目指すことに決め、隣の動きが怪しいのでさっさと移動することにし、車を動かす。
少し動いたところでハンドルを切るとキュルキュルとちょっと変わった音が聞こえる。なんだ！？と思ってしばし止まって考えてみる。そういえば、さっき路肩のコンクリートに乗り上げたっけ。もしかしてパンク？まだ半分も回ってないのに・・・また戻って車から降りてみると左前のタイヤはペチャンコ。参った・・・
さっきの隣の車を見てみると、あれっ？おっちゃんがスペアタイヤ出してタイヤ交換中。思わずパンクですか？と声をかけてみた。うれしいというか同士だったのだ。かなり落ち込んだ気分は免れた。おっちゃんと励ましあいながらスペアタイヤに交換。自分でジャッキで上げるのは初めてだが意外にスムーズに完了。タイヤは側面が破けて見事に空気が抜けていた。どうやら乗り上げてからずり落ちてコンクリートの角に刺さったみたい。
先に交換を完了したおっちゃんはスタンドを探しにここでお別れ。自分はここに来るまでの10kmほど手前にオートバックスがあったのを思い出したのでそちらへ向かうことにする。タイヤは自分で締めたのではずれやしないかと不安でノロノロ運転。少し広い道に出たところでスタンドを発見。ここで修理できれば早くこの不安から開放されると思い、スタンドへ。店員に聞いてみるとここはセルフだからパンク修理はやっていないと言われてしまう。やはりオートバックスまで走ることになる。
スペアタイヤでの走りに不安が無くなってきたころに店に到着。見てもらうと側面なので修理はできないと言われる。ついでに溝も少ないと言われたので前輪2本を新品に交換。3万円也。現金が少なくなってきていたのでカードで支払い。なにはともあれ、リタイアすることなくおへんろを続けることができるようになってよかった。
改めてユートピア宇和へ。山の中へ入って行き、かなり寂しいところにある。タイヤの心配も無くなったのでリラックス。20時。
山を下ってきて龍光寺の近くにある道の駅みまへ。ここは駐車場が広いのが印象。雨はたまに降るが気にはならない。おっちゃんは無事にタイヤ交換できたのかな？
本日の走行距離 417.6km
本日の巡拝ヶ所 9ヶ所