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四国八十八ヶ所巡拝の旅

四国八十八ヶ所巡拝の旅 箱書き&高野山完全制覇編

掛け軸の表装が完成し、天気も良さそうなので箱書きをしてもらうために高野山へと再び出発しました。
今回はただ箱書きをしてもらうだけではなく、丸一日かけて高野山を回り尽くすつもりです。
高野山の下調べをしてから土曜日の夕方から出発。日曜日を丸々散策に充てます。
高野山 奥の院


夜は途中の道の駅でいつもの車中泊をするつもりでしたが、着いてみると意外に高野山まではまだ距離があるので、さらに走ってなんでもない駐車場にて就寝。
夜が更けても暑いため窓を開けていたので蚊と格闘することになりました。
翌朝目が覚めると目の前にスズメが。
だから何だと言われても困ります。
スズメ
スズメに別れを告げて1時間ほど走って高野山に到着。
掛け軸は荷物になるので先に箱書きをしてもらうため、車を中の橋駐車場に停めて奥の院へ向かいます。
四国八十八箇所のものかとか、掛け軸は弘法大師さんかとか、満願成就したのはいつかとか、名前はとか、色々聞かれました。
どれも箱書きに使うようです。
15分ほど待って完成。3,000円になります。
これで掛け軸は本当に完成です。なんとも手間がかかりました。
写真は最後にて。
来た道を戻って車に掛け軸を置いてから徒歩で高野山の丁度真ん中辺りにある観光協会中央案内所を目指します。
ここでは全部回ると2,200円する拝観料などが1,500円になる共通券をゲットできるのです。
駐車場からは1.5kmくらい。
ホノルルマラソンで42km歩いた(走ってはいない)ので楽勝だと思っていたら、そのときに痛めた膝痛が再発!
先が思いやられます。
共通券をゲットしてからは奥の方にある女人堂へ。ここからまたさらに1.5kmほど。
まだ朝早いこともあってどんどん寂しい雰囲気になって、道を間違えているんじゃないかと思い始めた頃にようやく到着。
女人堂
この女人堂は女人禁制だった高野山の7つの入り口にそれぞれ建っていた女人堂のうち、唯一現存するものらしいです。
女人堂
3km歩いてようやく1つ目のイベント終了。今来たこの坂道をまた戻ります。
戻る途中の波切不動横の徳川家霊台が次のポイント。
ここは共通券で拝観します。重要文化財。
三代将軍家光公によって建てられたもので、左右に同じ造りの建物が並んでいます。
右が家康霊屋(たまや)で左が秀吉霊屋。
今見ても造りが細かく、当時はえらく豪華に見えただろうと思われます。
秀吉霊屋 家康霊屋
中央の通りまで戻ると奥の院とは正反対の端っこにあたる大門を目指します。
1.8kmほど。遠い・・・。
全体像はこんな感じ。
高野山内行程表
何回も車から横目に見ることはありましたが、じっくり見るのはこれが初めて。
アジサイが綺麗に咲いています。
普通に車で来れば、この大門を最初に目にすることになります。
大門 大門
これで高野山の端から端まで歩いたことになるので、また車のところまで戻れば一通りは見ることが出来る寸法です。
800mほど戻れば壇上伽藍(だんじょうがらん)。
壇上伽藍は、弘法大師が受け継がれ展開された真言密教の思想を具現化した聖地だそうです。
ここにはさまざまな建物があり、一番の見所かもしれません。車で来ていた時はこんなに立派な場所があったことは全く気が付いていませんでした。
代表的な建物は金堂と大塔。まず正面に見えるのは金堂です。
金堂
まずは左手の方から周ってみます。
山王院、御社などがあり、右手に来ると赤い色が映える大塔。
大塔
かなり新しい雰囲気ですが、どうやら何回も焼けて現在で6代目の再建ものらしいです。
思わず焼けすぎやろっ!とツッコミたくなります。
金堂と大塔は共通券でどちらも内拝できます。
入る際には塗香(ずこう)を手に塗ります。この体験は初めて。
さらに右手の方には国宝の不動堂などがあります。
道へ出て反対側には霊宝館があります。
高野山の博物館ですね。ここも共通券で入れます。
霊宝館
先に来ていた女性の方がお一人で展示物を見て「スゴーい!」なんて歓声を上げられていたので、どんなにすごいものがあるのかとかなり期待をしたのですが、その歓声ポイントの展示物を見ても素人の私にはそのスゴさは理解できませんでした。
そのお方は別の展示物でも「スゴーい」を結構連発されておられました。
スゴい品々を堪能してから少し歩くと、大師教会。
門構えが新しく、人を寄せ付けない雰囲気を以前からかもし出していたので興味が無かったのですが、共通券はここもポイントに含まれています。
大師教会
ここは内拝だけでなく、授戒とやらを受けることができるみたいです。
入り口に説明が書いてあったので読んでみると、30分ほどの儀式らしい。途中の入退室は禁止。
他に人も見当たらないので、このままだと一人で儀式を受けるのかしらと思うと勇気が出ずにパスしました。
本尊の方は開放されていたので、壁に掛けられていた弘法大師さんの生き様をじっくり読ませていただきました。
大師教会 本尊
もう少し歩くと金剛峯寺。ここは2回目。
金剛峯寺
新別殿ではお茶菓子の接待を受けることができます。
こちらで痛めた膝を少し休めます。
庭
天気も良くて庭も良い感じ。
大師教会を除いては共通券はこれで使いきりました。
あとはぶらぶらしながら車まで戻るのみです。
800mほど歩くとビルマ塔が見えてきます。
ビルマ塔
さらに300m歩くと苅萱堂(かるかやどう)。
バスに阻まれていて非常に残念。
苅萱堂
一の橋からは参道を歩きます。
奥の院へは本来であればこの一の橋から参るべきものだったはずです。
でも駐車場が中間地点にあたる中の橋付近にあるために、ほとんどの人は中の橋から参ってしまいます。私もそのうちの一人。
一の橋
中の橋近くに来ると汗かき地蔵があり、その横にひっそりと姿見の井戸という名の井戸があります。
姿見の井戸
観光協会でもらった地図にも載っていたので、何も考えずに井戸を覗いてみたのですが、後から調べてみると高野山の七不思議で、覗き込んで自分の顔が映らないと3年以内に死んでしまうといわれているそうな。
そんなの事前に知ってたら怖くて覗かなかったでしょう。
一応ちゃんと顔は映ってたのは覚えているのでしばらくは私の命は大丈夫そう。
つか、ちゃんと現地でその説明書きを書いておいて欲しかった。
最後は英霊殿の前を通って中の橋駐車場へ。
英霊殿
徒歩での全工程に要した時間は6時間ほど。
思っていた以上に見ごたえがあったので決行した甲斐がありました。
膝の痛みは思っていた以上にキテいて参りました。
総走行距離 273km
箱書きはこんな感じです。
箱の表と裏に書いてくれます。
表装した以上に掛け軸に重みが増しますね。
箱書き 箱書き

「四国八十八ヶ所巡拝の旅 箱書き&高野山完全制覇編」への2件の返信

箱書き完了、おめでとうございます。
やっくんの宝物完成ですね。
これからもいろんな宝物を集めてください。
それにしても足は大丈夫ですか。
そんなに長い距離ではなさそうですが、膝の痛みがぶりかえしたとのこと、気長くなおしていきましょう。
熊本城の本丸御殿が待ってます。

足は一晩もすれば回復します。
数キロ歩くと痛み始めますね。
徒歩での長距離観光は休憩を入れながらでないと難しいかも。

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