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ホノルルマラソン

ホノルルマラソン 2日目

朝2時30分予定通りに起床。
窓を開けなくても大雨であることはすぐに分かりました。
着替えをしているうちに雨は止み、たくさん止まっているバスのどれかに乗ることができればスタート地点のアラモアナ公園へ行けるはず。
バスに近寄ってみればどれもツアー客用のバスらしく、放任主義のツアー参加者である私達はなすすべ無し。
しかし、何かスタート地点とは逆方向へ流れる人を見つけたので付いて行ってみると送迎バス乗り場を発見。
えらい列を成していましたが、再び大雨が降り始める頃に無事に乗車し、スタート地点へ移動。
スタート地点へは数十分ほどで到着しましたが、この辺りは地面が濡れて無い!
ホノルルの天気って不思議。
スタート地点


人は多すぎ。
スタートは完走タイムの自己申告順に並びます。といっても自分で勝手に並ぶだけ。
バスから降りてスタート地点に移動するまでに、とうとうこちらでも大雨。
木の下に避難したものの、びしょぬれ。まだ深夜の時間なので寒すぎです。
しばらくして止んだものの、スタート前にまた大雨。
最悪のコンディション。
雨が止んでいる間に花火が上がって、下がりまくっていたテンションは少しアップ。
花火
並んでいてまだかと思いながらいると、不意に人が流れ始めてレーススタートになったことに気が付きました。
こんなものなんでしょうか。
スタート スタート
遅れましたが、今回のホノルルマラソンの目標は以下の通り。
1.走らない
2.完走(完歩?)
3.目標タイム12時間
毎年恒例の宇治十帖スタンプラリー以外はトレーニングらしいことをしていないので走ることは無謀。
というか参加すること自体が無謀。
歩く時速は4km/hらしいのでだいたい10時間で、休憩をちょこちょこ入れようと思うので12時間。
こんな意気込みで完走できるんでしょうか!?
スタートラインに来てももちろん徒歩を維持。
回りもそこそこ歩いている人はいるのでこのペースでも問題なさそう。
ホノルルマラソン
コース横にはマイルごとと、5kmごとに看板が設置されています。
2マイル(1マイル=約1.6km)地点で1時間14分経過。
スタートラインにたどり着くまで何分かかったは不明ですが、それを差し引いても遅すぎ。
2マイル地点
スタートから10kmほどはホノルルの市内なのであちこちでクリスマスのイルミネーションを楽しむことができます。
完全にランナーというよりかは観光気分。
イルミネーション
途中でまたもや大雨。たまらず道端で雨宿り。
小雨になったところで再度歩き出して、空が明るんできました。
そこで気が付いたことは自分達のゼッケンは白色ですが、回りの人達のゼッケンは黄色。
ホノルルマラソンとは別に10kmだけを歩いてみようというレースデーウォークなるものも開催されていて黄色のゼッケンはその人達らしい。
これはマズイんじゃなかろうかと急に不安になったきたのです。
しかし、ペースは変えずに徒歩を維持。
途中でベンチに座って休む体たらく。
休憩
もうこの時間の時にはトップ集団はゴールしていたでしょう。
10km地点でレースデーウォークは終了。
ここからは孤独なレースになることは必死です。
レースデーウォークゴール
10km地点の写真。
見ての通りコース上には誰も走っていません。後ろを振り返るとかろうじて人が数人見える程度。
ここで今更ながら自分の愚かさに気が付きました。
10km地点
しばらく歩くと復路の人達との対面通行になります。
8マイル地点
対面通行は結構辱めを受けているようでつらいです。
相手は必死に走っているのに、こっちは余裕で歩いているんですからね。
これに耐え切れなくなったpepperくんは刺激を受けたようで一人で走り出して先に行ってしまいました。
自分も悩みましたがすでに左膝が痛み始めていたことと、頭の中でシミュレーションしてみたところ走ればやはり完走は無理と思われたので我慢の徒歩続行。
街を抜けるとダイヤモンドヘッドの坂が待ち受けています。
普通に走っていればここで綺麗な日の出を見ることができるらしいのですが、もちろんすでに日は昇っており、おまけに天気は悪いので印象は良くありません。
また雨も降ってきて追い討ちをかけられます。
いつまでも雨宿りしていてもダメだと言い聞かせて徒歩を続行。
エイドステーションはちょこちょこありますが、水がまずい!
文句を言っていると体力が持たないので我慢して摂取。
15km地点で4時間とちょっと。
目標タイムから考えるとなかなかのペースかな?
15km地点
左膝は次第に痛みがひどくなってきてはいたものの、まだひきずるほどでもなくペースを維持。
空は雲が少なくなってきて雨の心配はもうなさそう。
道がハイウェイになると、再び復路と対面通行になり景色に変化が少なくつらい道のり。
やっと20km地点通過でおおよそ半分。
ここで5時間8分。まだなかなかのペース。
20km地点
走って先に行ってしまったpepperくんとはどこですれ違うのか向かい側を気にして歩いていたところ、半分を過ぎたあたりで見覚えがある服装を向かい側ではなく、前方に発見!
pepperくん
pepperくんは私より足を壊しており、かなりのペースダウンを強いられていました。
しばらく一緒に歩いたものの、ペースが遅すぎなので、先に行くことにしここでお別れ。
延々と続くハイウェイをようやく抜けると住宅街をぐるりと一周してからハイウェイを折り返して戻ることになります。
振り返るとpepperくんの姿はすでに見えず。
25km地点でおばちゃんに記念撮影をお願いされて快く了解。
まだ気持ち的には余裕はありますが、かなり左足がやばくなってきました。
25km地点
休憩を取ってもほとんど回復を感じられなくなってきた頃、通行規制がされていて車道を歩いていたのですが、歩道を歩くように指示されやむなく歩道へ。
後ろを振り返るとまだポロポロと人影あり。
まだ大丈夫そうです。
17マイル地点
この辺りから膝が限界。太ももの付け根や足首など、そこらじゅうが悲鳴を上げてきてついに左足を引きずりながらでないと歩けなくなってきてしまいました。
日差しも強く、体力的にも厳しい状態で一気にペースダウン。
18マイルを過ぎたあたりでエイドステーション。
街から離れたこの辺りだと水もマシな味で安心して飲むことができます。
また、たまに出てくる栄養ドリンクもうれしい。
でもこんな時間では紙コップに注いであるだけで誰も手渡してくれません。
自分でテーブルから取って飲まないといけないのでかなり空しいです。
エイドステーション
再び延々と続くハイウェイを歩いていて途中でiPodを持参してきていたことを思い出し、聞きながら移動。
これでちょっと気が紛れたので持ってきて正解でした。
30km地点にようやくたどり着いたのは7時間44分。
この辺りになると少し歩いては休憩といったペース。
かなり気持ちが折れそうになります。
30km地点
20マイル地点になると規制されていた道路が開放されてとうとう車が走り始めました。
私はまだレースを続行しています。
主催者のみなさんはまだ待っていてくれるのでしょうか?
20マイル地点
長かったハイウェイの終わりごろに35km地点。
9時間14分です。
あともう少し!完走できることを確信した瞬間でもありましたが、ここからが長い!!
35km地点
ハイウェイを抜けると住宅街の中を抜ける道。
ここは往路では通らなかった道です。
路面が中央線を中心に凸型で路肩はずいぶん傾斜がついているのでひきずる足にはとても堪えます。
路面に散らばっているのはエイドステーションで配られていたスポンジや紙コップなど。
これでもずいぶん片付けられている方です。
ここで親切な方に缶ジュースをいただきました。いやー、ありがたい。
23マイル地点
24マイルを超えるといよいよラストのダイヤモンドヘッド。
写真では分かりにくいですが、上り坂が待っており追い討ちをかけられます。
後ろを振り返ると数はもちろん少ないものの、みなさん足を壊してかなりのスローペースなのでゾンビが歩いているように見えます。
上り坂
頂上付近にて休憩がてらしばし景色を堪能。
ダイヤモンドヘッド
各マイルごとにあった標識はこの辺りになるとすでに片付けられていました。
悲しすぎます。
ダイヤモンドヘッドを下ると残り1km。
ゴールであるカピオラニ公園に入ります。
日もずいぶん傾いて来ました。
カピオラニ公園
意外に長い1kmを抜けるといよいよゴールゲート!
やりました!やってやりましたよ!!
ゴール
電光掲示板は12時間2分でしたが、スタート時にスタートラインにたどり着くまでの誤差があるので実質のタイムは11時間半程度。
見事目標タイムもクリアできました。
貝で作られたネックレスをかけてもらい、完走の証であるTシャツとメダルをもらってホテルへ直行。
宿泊のホテルはゴールのカピオラニ公園から近いところだったので助かりました。
足を早々に壊していたpepperくんはすでにリタイアして部屋に戻っているのかと思いきや、部屋には誰もおらず、びっくり。
どうやらまだ走っているらしいので、一休みしてから探しに出かけると発見。
私より1時間半ちょっと遅れてゴールしていました。いやお見事。
晩御飯は部屋に戻るまでにsubwayでテイクアウトし、それを食べてすぐに就寝。
疲れ切りました。
もちろんオプショナルツアーはキャンセルの電話をしたことは言うまでもございません。
完走Tシャツ&メダル

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