EC-CUBE3.0.x系からカスタマイズの学習コストの低下を目指すなどの目的で3.n系のリリースが計画されていましたが、2018年8月6日にバージョン番号が「EC-CUBE 4.0」となることが発表されました。 2019年8月5日現在で最新の EC-CUBE 4.0.2 をインストールしてみます。 大事なポイントはシステム要件がPHP 7.1 以降と変更になったことです。 直前にリリースされたEC-CUBE 3.n-α5のインストール方法や雑感についてはこちらの記事をご参照下さい。 EC-CUBE 4.0 開発ドキュメント・マニュアル ZIPファイルからインストール †以下から eccube-4.0.2.zip ファイルをダウンロードし、public_html以下に展開します。 あらかじめデータベースは作成しておき、設置したURLへブラウザでアクセスし、インストール作業を進めます。 以下の警告が表示されるかもしれないです。 [推奨] apc拡張モジュールが有効になっていません。 APCu と Zend OPcache が入っていない場合は入れておきましょう。 # yum install --enablerepo=remi,remi-php71 php-pecl-apcu php-pecl-zendopcache Symfonyのバージョンは以下で確認できます。 $ bin/console --version Symfony 3.4.22 (kernel: Eccube, env: prod, debug: false) セッションデータが作成できずにエラー †インストールが完了し、ブラウザにてアクセスすると500エラーが発生。 Warning: SessionHandler::read(): Session data file is not created by your uid セッションファイルは var/sessions/ 以下に生成されます。 セッションのsave_pathを変更する場合は以下のファイルを変更します。 app/config/eccube/packages/framework.yaml framework: secret: '%env(ECCUBE_AUTH_MAGIC)%' default_locale: '%locale%' translator: fallback: ['%locale%'] csrf_protection: { enabled: true } http_method_override: true trusted_hosts: ~ # https://symfony.com/doc/current/reference/configuration/framework.html#handler-id session: handler_id: session.handler.native_file #save_path: '%kernel.project_dir%/var/sessions/%kernel.environment%' save_path: '/tmp' モードの切り替え †index_dev.php が廃止され、.env ファイルにてモードの切り替えを行うようになりました。 APP_ENV が dev だとSymfonyのツールバーが表示され、開発モードになります。 APP_DEBUG は 1 だとエラー発生時にエラーの詳細が表示されます。0 にすると表示されなくなります。 開発時 APP_ENV=dev APP_DEBUG=1 リリース時 APP_ENV=prod APP_DEBUG=0 |