日本でECサイトの構築と言えばEC-CUBEがスタンダードだと思いますが、海外ではMagento(マジェント)がかなり幅を利かせているらしいです。

Magento2のローンチは2015年11月18日。
Magento1のメンテナンスは2018年11月18日までだそうです。

高速化にはフルページキャッシュが結構必須アイテムなようで、1系ではエンタープライズエディション(EE)では実装済みですが、コミュニティエディション(CE)ではLesti::Fpcエクステンション(プラグイン)で実現できるようです。
2系ではCEでもフルページキャッシュが搭載されているようです。

Magento2系のインストール

2016年12月現在でリリースされているバージョン2.1.3をインストールしてみます。
バージョン2.1.2以降をインストールするシステム要件はPHP5.5.x以上、MySQL5.7以上となります。

php.iniにてalways_populate_raw_post_dataの設定を -1 にしておきます。
PHP7系では削除されている機能です。

CentOS6系ではMySQLが5.6なので、以下を参考に5.7を入れます。
CentOS6系でMySQL5.7を使用する

予め適当な名前で空のデータベースを作成しておきます。

以下からtar.gzファイルをダウンロードします。
サンプルデータ付きもあります。
https://magento.com/tech-resources/download

public_html以下に解凍し、varディレクトに書き込み権限を付与します。
トップページにアクセスするとセットアップ画面が表示されるので、表示に従ってセットアップを進めてインストール完了です。

ブラウザでアクセスしてエラー画面が表示される場合は、pub/errors/local.xml.sample を pub/errors/local.xml にリネームすればエラー内容が表示されるようになります。

cronの設定

いろいろcronで走るようなので、設定しておきます。

# crontab -u apache -e
*/1 * * * * /usr/bin/php /home/magento/public_html/bin/magento cron:run | grep -v "Ran jobs by schedule" >> /home/magento/public_html/var/log/magento.cron.log
*/1 * * * * /usr/bin/php /home/magento/public_html/update/cron.php >> /home/magento/public_html/var/log/update.cron.log
*/1 * * * * /usr/bin/php /home/magento/public_html/bin/magento setup:cron:run >> /home/magento/public_html/var/log/setup.cron.log

Magento2のフォルダ構成

こちらにまとめられています。
ありがとうございます。
https://magento.flatz.jp/magento2%e3%81%ae%e3%83%95%e3%82%a9%e3%83%ab%e3%83%80%e6%a7%8b%e9%80%a0

Magento2を日本語化する

インストール時に日本語を選択しても残念ながら日本語表示されません。
別途作業が必要になります。

Composerのインストール

$ curl -sS https://getcomposer.org/installer | php

キーの生成

以下でMY ACCOUNTからログインします。
https://www.magentocommerce.com/magento-connect/

Developers - Secure Keys を選択。
適当にNameを入れてGenerate newを押すと、Public KeyとPrivate Keyが生成されます。

日本語ロケールのインストール

$ php composer.phar require magento-japan/m2-japaneselocale:dev-master

UsernameとPasswordを聞かれるので、それぞれPublic KeyとPrivate Keyを入力します。

Magento1系のインストール

1系も入れてみます。

2016年12月現在ではバージョン1.9.3.1が最新のようです。

予め適当な名前で空のデータベースを作成しておきます。

以下から RELEASE ARCHIVE タブを選択して、1.9系のtar.gzファイルをダウンロードします。
https://magento.com/tech-resources/download

public_html以下に解凍し、トップページにアクセスすると規約画面が表示されるので、同意して表示に従ってセットアップを進めてインストール完了です。

データベースの設定画面でエラーも表示されずに再び同じ画面が表示されるようなら、Skip Base URL Validation Before the Next Stepにチェックを入れると先に進むことができるかもしれません。

管理画面のログイン時に下記のエラーが出る場合

Invalid Form Key. Please refresh the page.

セッションがらみの問題だと思い、データベースに以下を登録してみましたが、解決しませんでした。

INSERT INTO core_config_data (path, value) VALUES('web/cookie/cookie_path', '/');
INSERT INTO core_config_data (path, value) VALUES('web/cookie/cookie_domain', 'sub.example');
INSERT INTO core_config_data (path, value) VALUES('web/cookie/cookie_lifetime', '604800');

app/etc/local.xml にてセッション管理を files から db へ変更したところログインできるようになりました。

<!--<session_save><![CDATA[files]]></session_save>-->
<session_save><![CDATA[db]]></session_save>

おそらく var/cache 以下のファイルを削除する必要があります。


トップ   新規 一覧 検索 最終更新   ヘルプ   最終更新のRSS